児童福祉司 一貫田逸子 生贄の子 あらすじ 感想

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生贄の子 心理的虐待のあらすじ

通告をしてきたのは中学校の先生。

 

どうやら、杉本由惟(すぎもとゆい)という生徒のお弁当がヘンな匂いがして、どう見ても残飯にしか見えない、とのこと。

 

残飯

 

事実を調査すべく、杉本家に向かう一貫田逸子。

 

残飯弁当の件を切り出すと、母親は「私はちゃんとしたお弁当を持たせてます!あの子がわざと腐ったものを持っていったに違いありません!」とヒステリックに叫ぶ。

 

父親は「妻はよくやってくれてると思います。腐った弁当なんて、何かの間違いでしょう。」と気弱そうに返すだけ。

 

この家族に問題がある事は間違いなさそう。

 

娘の由惟に直接暴力をふるったとかではないが、残飯を与えるなどといった行為は、育児放棄や心理的虐待にあたると言っていい。

 

しかし、どうすれば虐待の事実を認めさせ、あの家族から由惟ちゃんを離すことが出来るだろうか?

生贄の子 心理的虐待の感想【ネタバレあり】

この話があれですよ、まんが王国の広告でお馴染みの・・・

 

「ねぇあの子のお弁当おかしくない?」

 

とか

 

「今日は野菜の皮」

 

のキャッチコピーの話。

 

キャッチコピー通り、由惟ちゃんは家族に残飯弁当を持たせたり、食卓で一人だけ野菜の皮を与えられたりします。

 

えげつないな。

 

中学生じゃバイトもままならないし、食事関係は親に依存せざるを得ません。

 

それなのに残飯しかあてがわれないんだったら・・・生きるために万引きとかするしかありませんよね。

 

↓以下、ネタバレ↓

 

 

 

 

 

 

この話は『生贄の子』というタイトル通り、家族のバランスを保つために、母親が由惟ちゃんをイジメるように仕向けた、という話です。

 

母親が由惟ちゃんをイジメないと、母親のヒステリックが父親や他の子たちにおよぶ。

 

だから、父親は由惟ちゃんを生贄として、母親に捧げた。

 

↓これは由惟ちゃんへの虐待が明らかになった後の父親のセリフですが↓

 

「残飯くらいで済むならいいじゃないですか!殺すわけじゃないし!そうすれば私ら家族は普通に暮らせるんですよ!」

 

・・・おいおい、「私ら家族」の中に由惟ちゃんは含まれていないのかよ、と。

 

てか、コイツは他の子供がイジメられても同じこと言ってますね、きっと。

 

要は自分がイジメられたくない、自分だけが可愛いってことだ。

 

母親に負けないくらいのクソ野郎ですね、コイツも。

 

こんな情けない親にだけはなるまいと思うのでした○

生贄の子 心理的虐待の収録巻

『生贄の子 心理的虐待』は、児童福祉司 一貫田逸子 1巻の最終話として収録されています。

 

ネタバレで内容を書いちゃいましたが、はしょってる部分も多いので、是非自分自身の目で読んでくださいね。

 

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